剣術よりも頭脳派!? 騎兵隊を創設した高杉晋作の賢さに迫る

高杉晋作 幕末

要約

幕末の志士・高杉晋作は、剣術に秀でた武士とは一線を画し、その卓越した頭脳で歴史を動かしました。奇兵隊の創設や攘夷から倒幕への戦略転換など、彼の行動は常に知略に満ちています。本記事では、高杉晋作がなぜ「剣よりも頭脳」で戦ったのか、その背景と功績をわかりやすく解説します。

ミホとケンの対話

ミホ
ミホ

ケン、高杉晋作って聞いたことある?

ケン
ケン

うーん、なんか歴史の教科書に出てきたような…幕末の人?

ミホ
ミホ

そうそう!でもね、この人ちょっと変わってて、剣術よりも“頭脳”で勝負した志士なの

ケン
ケン

えっ、武士なのに剣を使わないの?それってアリなの?

ミホ
ミホ

そこが面白いとこなのよ。高杉は、剣の達人というより“戦略家”だったの

ケン
ケン

戦略家って…戦の将軍みたいな?

ミホ
ミホ

そういう感じ!特に、彼が作った“奇兵隊”は当時としては革命的だったの

ケン
ケン

奇兵隊?なんか強そう!

ミホ
ミホ

強いだけじゃなくてね、武士以外の農民とか町人も入隊できたの

ケン
ケン

えっ!?武士じゃない人も!?時代劇だとダメって言われそう!

ミホ
ミホ

まさにその常識を破ったのが高杉晋作。“身分にとらわれずに国を守る”っていう発想がすごかったのよ

ケン
ケン

なんか、頭柔らかい人って感じがするなあ

ミホ
ミホ

さらにね、最初は“攘夷”って言って外国を追い払う側だったのに、途中で“開国派”に転向するの

ケン
ケン

えっ!?それって裏切りじゃないの?

ミホ
ミホ

時代の流れを見て、“今は開国のほうが国のためになる”って判断したの。まさに柔軟な頭脳でしょ?

ケン
ケン

剣で戦うより、頭を使って歴史を動かした人なんだね…!

ミホ
ミホ

うん、まさに“知で戦う幕末の革命家”って感じ

ケン
ケン

でも、それでちゃんと勝てたの?

ミホ
ミホ

もちろん!彼が先導した長州藩の動きが、後の倒幕や明治維新につながっていくの

ケン
ケン

じゃあ、明治時代のスタートにも関わってたんだ!

ミホ
ミホ

そうよ!ただ、残念ながら若くして病気で亡くなっちゃうの…

ケン
ケン

えぇ…せっかく頭いいのに…

ミホ
ミホ

でも彼の知略と行動は、のちの維新志士たちに大きな影響を与えたの

ケン
ケン

なんか、現代でも通用しそうな人だね!

ミホ
ミホ

まさにそう!彼の“発想の転換”は、今の時代にも学ぶところがいっぱいあるよ

さらに詳しく

高杉晋作

高杉晋作(1865年、長崎にて撮影)

高杉晋作とは?

高杉晋作は、1839年に長州藩(現在の山口県)で生まれた幕末の志士です。
幼いころから聡明で知られ、吉田松陰の松下村塾で学び、その才能を開花させました。
松下村塾では久坂玄瑞や伊藤博文など、のちに明治維新を牽引する人材と共に学び、多くの影響を与え合いました。

高杉は、単なる理論家ではなく、自ら行動する実践派の思想家としても知られています。特に注目すべきは、身分制度の常識を打ち破った「奇兵隊」の創設です。これは当時の武士階級の中では極めて異例の試みで、のちの倒幕運動の象徴的な存在となります。

剣術よりも頭脳で勝負

幕末の志士には、剣術に秀でた者も多くいましたが、高杉晋作はその中でも異色の存在でした。
彼は武力ではなく戦略や情報戦、説得力を武器にして戦ったのです。
奇兵隊は武士だけで構成される軍ではなく、農民や町人、さらには浪人など多様な階層からの参加を認めた点で革新的でした。

奇兵隊の意義

それまで「戦うのは武士」という価値観が当たり前だった時代において、高杉のこの発想は異端とすら言えました。
しかし、広く民衆の力を取り込み、自衛力を高めるという点では、非常に実利的で先進的な軍制改革だったのです。

攘夷から倒幕へ、柔軟な思想転換

高杉晋作は、はじめは「攘夷」つまり外国勢力を日本から排除すべきという考えを持っていました。
これは当時の多くの志士が持っていた考えでもあり、長州藩も当初は攘夷運動の中心的存在でした。

しかし、次第に外国の技術力や情報を吸収する必要性を認識し、高杉は開国へと考えを転換していきます。
これは単なる方針変更ではなく、国家の未来を見据えた現実的かつ柔軟な思考によるものでした。

特に、幕府が朝廷の信頼を失っていく中で、高杉は討幕の必要性を強く感じ、自ら先頭に立って行動します。
1864年の「功山寺挙兵」は、わずかな兵力で奇兵隊を率い、反対派を押さえ込み、長州藩内の主導権を獲得するという画期的な成功例です。

短命ながらも大きな影響を残す

高杉晋作は1867年、結核によってわずか27歳という若さで亡くなります。
しかし、彼の残した功績はその短い人生には収まりきらないほどの影響力を持っていました。

奇兵隊の組織化、攘夷から開国への思想転換、討幕への流れの形成など、近代日本の土台となる数々の行動はすべて彼の判断と行動によって生まれたものです。

彼の死後もその志は多くの志士に受け継がれ、明治維新を実現するための精神的支柱となりました。
現在でも「知と行動力を併せ持つ志士」として語り継がれ、現代人にとっても学ぶべき人物とされています。

まとめ

高杉晋作

高杉晋作は、幕末の激動期において「剣ではなく頭脳」で勝負した稀有な人物です。身分制度を打破する奇兵隊の創設や、柔軟な思想転換によって倒幕を実現へと導きました。わずか27年の短い生涯でありながら、彼の戦略的思考と行動力は日本の歴史に大きな影響を与えました。

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