要約
幕末の動乱期に新選組の副長として活躍した土方歳三は、その鬼の副長ぶりだけでなく、美しい容姿と凛とした立ち振る舞いでも知られていました。本記事では、土方歳三のイケメン伝説や、女性たちを虜にしたエピソードの数々を紹介します。戦場でも美学を貫き、最後まで己の信念を通したその姿は、まさに“武士の理想像”とも言えるでしょう。
ミホとケンの対話

ケン、土方歳三って聞いたことある?

えーっと、新選組の人だよね?たしか怖い副長だったような…?

そうそう、“鬼の副長”って呼ばれてたの。でもね、それと同時に“超絶イケメン”だったんだよ!

えっ!? 鬼のくせにイケメン!?なんか矛盾してない?

ふふ、それが土方の魅力なの。まずね、若いころは“バラガキ”って呼ばれて町でも有名なワルだったの。でも顔は美形で、喧嘩も強いから女子にモテモテ

まさに漫画の主人公やん…!

たとえば、江戸で剣術修行してたとき、宿の女将さんや娘さんが毎日のように世話を焼いてくれてたとか

それって…完全にモテ男のやつじゃん!

でも土方は自分の美貌を鼻にかけるような人じゃなくて、むしろ厳しすぎるほど真面目。新選組でも規律にうるさくて、隊士からも怖がられてたの

ギャップがすごいな…でもそのギャップが女子に刺さったりするんだよね、きっと

そうなの。あと、戦場でも着流しを崩さず、髪も整えてて、敵からも“あの美しい侍は誰だ”って噂されてたんだよ

戦場でそんな余裕ある!?カッコよすぎ!

函館戦争のときなんか、最後の突撃前にも整髪してたっていう逸話があるくらい

最期までイケメン…!まるで映画のラストシーンみたいだ…

しかもね、“武士は死に場所を選ぶ”って言って、最後の最後まで自分の死に様を美しくしようとしてたの

うわあ…もう惚れてまうやろ…

ちなみに、手紙の字も美しくて、文才もあったの。女子だけじゃなくて、男からも“かっこいい男”として尊敬されてたのよ

もう、土方歳三ファンクラブに入りたい…

それぐらいの人気ぶりだったの。今でも全国にファンがいて、命日には多くの人がお墓参りに来るんだって

もはやイケメンを超えた伝説の存在やな…

うん、“かっこよさ”って顔だけじゃなくて、生き方にも表れるってことだね

ミホ、ありがとう。なんか俺、今日から姿勢正して歩くわ
さらに詳しく

箱館戦争時の肖像写真(田本研造撮影、1868年)
土方歳三とは?
土方歳三(ひじかた としぞう)は、1835年に現在の東京都日野市にあたる武蔵国多摩郡石田村で生まれました。
裕福な武家ではなく、農家の出身ながら、剣術と志だけで武士の道を歩んだ異例の人物です。
若い頃から「バラガキ」と呼ばれるほど気性が荒く、喧嘩に明け暮れた日々を送りましたが、それが後の新選組副長としての厳格さと精神力につながっていきます。
美男伝説と女性人気
土方は身長が高く、色白の肌、整った顔立ちを持つ美青年として知られており、
剣の腕前や立ち振る舞いと相まって、京の町娘たちの憧れの的となっていました。
京都での伝説
新選組が京都に拠点を構えた際、屯所周辺には彼の姿を一目見ようとする女性が集まり、
彼が外を歩けば「あれが新選組の美剣士、土方様」と噂されるほどだったといいます。
それでも土方本人は、恋愛や色事に対して冷淡だったと伝えられており、その禁欲的な姿勢もまた女性の心を掴んで離さなかったのです。
戦場でも崩さぬ美学
彼の美意識は戦場においても貫かれていました。
どれだけ過酷な戦でも、羽織を整え、髪を結い直し、常に「侍らしい姿」を維持し続けたといいます。
函館戦争での最期
戊辰戦争の最末期、箱館(函館)五稜郭での戦いにおいて、
土方は自ら銃を手に前線に立ち、味方に「生き延びてほしい」と命じ、自らは銃弾に倒れました。
その直前に、髪を整え、羽織をきっちりと着直してから出陣したという逸話は、
彼が最後まで武士としての美学を貫いたことを物語っています。
文武両道の知性
土方は、手紙や公式文書の筆跡が極めて美しいことでも知られています。
新選組の隊規や記録文書には、簡潔で的確な文章力と、部下への思いやりがにじみ出ており、
剣だけでなく頭脳と統率力にも優れた人物だったことがわかります。
仲間思いの一面
特に若い隊士に対しては面倒見が良く、厳しい中にも優しさを持つその姿勢が、
彼を「真のリーダー」として尊敬させた大きな要因です。
現代に残る人気
土方歳三の人気は、150年以上経った今も健在です。
故郷・日野市の「土方歳三資料館」には、全国からファンが訪れ、命日には墓前祭が行われます。
また、函館五稜郭では彼を偲ぶイベントも毎年開催されています。
創作の中でも人気キャラ
彼をモチーフにしたキャラクターは、漫画・アニメ・ゲーム・ドラマなどあらゆるメディアに登場しており、
その“イケメンでストイックな武士像”は、多くの人にとって永遠のヒーローなのです。
まとめ
土方歳三は、新選組の副長としての厳しさだけでなく、美しい容姿と精神的な強さを兼ね備えた人物でした。戦場でも身だしなみを忘れず、美学を貫いたその姿は、現代においても多くの人の心を惹きつけています。単なる“イケメン”にとどまらず、信念と品格を備えた侍としての魅力が、今もなお語り継がれている理由でしょう。
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