要約
コロンブスは「アメリカ大陸を発見した人物」として教科書にも登場しますが、実際にはアメリカ大陸に到達していません。また、彼よりも数百年前にバイキングのレイフ・エリクソンが北米に到達していたという説もあります。この記事では、「アメリカ発見者はコロンブスではない」という事実を、背景や証拠とともにわかりやすく紹介します。
ミホとケンの対話

ケン、コロンブスってアメリカを発見した人って習ったよね?

うんうん、1492年に新大陸発見!ってやつでしょ?

実はね、それ、ちょっと違うの

えっ、ウソ!? じゃあ誰が見つけたの?

コロンブスはカリブ海の島々に到達しただけで、アメリカ大陸本土には行ってないの

ええー!じゃあアメリカってどこ?

たとえばアメリカ合衆国のフロリダとか、ニューヨークとかの本土のことを指すよ

じゃあコロンブスはそれを見てないの?

うん、本土に足を踏み入れてないの。しかも彼、自分がアジアに着いたと思ってたの

マジか!間違えたまま世界史に名を残したの?

そうなの。でもね、コロンブス以前に“アメリカ大陸に来た人たち”がいるの

えっ、誰!? インディアンとか?

もっと前よ。11世紀にレイフ・エリクソンっていうバイキングが北アメリカに到達してたって言われてるの

えええーっ!?1000年くらい前? そっちのほうが先じゃん!

うん、“発見”というより“到達”ね。でもそれがヨーロッパ全体に広まらなかったから、歴史的インパクトは小さかったの

なるほど〜。でもさ、じゃあなんでコロンブスばっかり有名なの?

それは彼の航海が“新大陸発見”として歴史的に記録され、ヨーロッパ列強がその後に動いたからよ

あ、なるほど!その後にスペインとかがどんどん進出したってことね!

そう。つまり“世界を変えた”のは事実。でも“最初に発見した”わけじゃないの

うわー、ちょっと歴史の見方変わるわ

歴史って、実は“誰が最初”より“その後何が起きたか”のほうが大事なことも多いのよ
さらに詳しく

クリストファー・コロンブス(作者: リドルフォ・ギルランダイオ)
コロンブスはどこに到達したのか?
1492年、コロンブスはスペインから出航し、最初に到達したのは現在のバハマ諸島だと考えられています。その後もキューバやイスパニョーラ島(現在のハイチとドミニカ共和国)などのカリブ海の島々を探検しましたが、アメリカ大陸の本土には足を踏み入れていませんでした。
レイフ・エリクソンとバイキングの航海
コロンブスよりおよそ500年前の11世紀、北欧の探検家レイフ・エリクソンは、アイスランドからグリーンランドを経てカナダのニューファンドランド島に到達したとされます。ここは「ヴィンランド(ぶどうの地)」と呼ばれ、一部には一時的な居住跡も残っていました。近年の考古学的発見によって、この説が有力視されています。
「発見」と「影響」の違い
レイフ・エリクソンが先に到達していたにもかかわらず、「新大陸の発見者」として歴史に名を刻んだのはコロンブスです。これは、彼の航海がその後のヨーロッパによる大規模な植民地化のきっかけになったからです。つまり、単なる到達ではなく「世界史を動かした出来事」としての意味が大きかったのです。
まとめ
コロンブスは1492年に航海を行い、カリブ海の島々に到達しましたが、アメリカ大陸の本土には到達していませんでした。また、それ以前に北欧の探検家レイフ・エリクソンが北アメリカに到達していた可能性が高く、「最初にアメリカに来たヨーロッパ人」は彼だとされています。歴史の「常識」が、意外な真実に変わることもあるのです。
オマケ
AIにコロンブスがアメリカを発見したのではなく、バイキングのレイフ・エリクソンがもっと前に発見していたというエピソードを元にイメージ画像を作成してもらうと、こうなりました。
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